一億総中流社会の復活
1970年代から80年代にかけての日本は「一億総中流社会」と言われた。
アメリカの大富豪のようなものすごい大金持ちもいないかわりに、大多数の国民は、自らを「中流」と考えていた。
しかし、バブル崩壊後の1990年代からは「格差社会」がはじまった。
この「格差」を決定づけたのは、2004年、小泉総理によって行われた派遣労働法の改悪である。
これにより「非正規労働者」が急増した。
企業は、景気の良い時は、その利益を、株主の配当、役員報酬、内部留保に回し、労働者への分配はほとんどなかった。
しかし、景気が悪くなると、真っ先に労働者が切り捨てられていく。
かつての「一億総中流社会」を支えたのは、わが国独特の「終身雇用制」であった。
「終身雇用制」の下では、労働者は「正社員」であり、簡単に解雇はできない。
その代わり、「正社員」は会社へ忠誠を誓い、馬車馬のように働いた。
また、会社は「株主」よりも「社員」のものとの意識が強く、社員教育に力を注いだ。
会社には家族にも似た一体感があった。
この日本独特の雇用形態は、1980年代にはすばらしい経営モデルとして賞賛され、欧米の大学ではこぞって研究し、また、多くの研究者が日本の大学に留学に来た。
ところが、バブル崩壊、そして小泉構造改革により、日本は大きく道を踏み外すことになる。
アメリカ型の経営形態、すなわち、「社員」よりも「株主」優先。
市場万能主義、競争至上主義の結果、全ては「利益」優先。
その結果が、労働者の非正規雇用化、そして「格差社会」の到来である。
私は、これからのわが国が目指すべき道は、「一億総中流社会」の復活ではないかと考えている。
派遣労働は禁止し、「終身雇用制」を復活させるべきだ。
かつて、欧米が賞賛した「日本型経営」を取り戻すべきだ。
バブル崩壊くらいで、道を踏み外してはいけなかったのだ。
過ちは改むるに憚ること無かれ
である。
2008年12月14日 | Category : たたかい日記
