特別会計の実態
国土交通省事務次官の記者会見で、ガソリン税(揮発油税)など道路特定財源のうち、約25億円が、国土交通省職員の宿舎の建設費に充てられているほか、健康診断費やスポーツ用品の購入に充てられているケースもあることが明らかになった。
「法律で認められていることだ」と胸を張って会見していたが、ガソリン値上げに苦しむ国民感情を逆なでする会見であったと思う。
1月19日のたたかい日記でも書いたように、このガソリン税25円の値下げ問題は、単なる税金の値下げの問題ではなく、税金のムダづかいの根本を見直す問題である。
この例に見られるように、道路特定財源は、ムダづかいの温床である。
というよりも、道路整備特別会計をはじめとする「特別会計」こそ、税金のムダづかいの宝庫なのだ。
いずれ改めて、この「特別会計」の問題については、体系的に整理してご説明するつもりであるが、今日は私がかつて経験した、あきれた「特別会計」の実態のお話をしてみたい。
私が勤めていた郵政省でも、「郵政事業特別会計」というものがあり、一般会計と明確に区別され、我々職員は、通称「とっかい」と言っていた。
郵政省の中には、その勤務内容によって、特別会計から給与を支給される職員と、一般会計から給与を支給される職員がいる。
私は、両方経験したことがあるが、住むことができる宿舎も違う。
特別会計の予算で造った宿舎の方が、立地も設備もよく、加えて家賃も格段に安い。
更に驚くべき話がある。
郵政大臣官房総務課勤務の時代に、同じ課の中で、特別会計から給与を支給される職員と、一般会計から給与を支給される職員が混在することがあった。
私と机を一緒に並べていた後輩は、私と全く同じ役職、全く同じ仕事をしていたにもかかわらず、特別会計所属の私と後輩とは、倍以上給料が違ったことがあった。
これは、特別会計所属の私には残業代が出て、後輩の彼には出なかったためである。
毎晩徹夜が続く激務であったため、私には手取り40万円以上の給与が出たのだが、彼は20万円くらいであった。
彼は毎晩愚痴をこぼし、私もバツが悪いので、私のおごりでよく飲みに連れていったものだった。
笑い話にもならない話である。
いかに、この「とっかい」と呼ばれていた「特別会計」が、官僚にとって、「打ち出の小槌」であるか、お分かりいただけるであろうか。
かつての職場の内幕を暴露するようで気が引けるが、この「特別会計」を何とかしなければ、税金のムダづかいは永遠に無くならない。
一人でも多くの国民の皆さんに、声を挙げてもらいたい。
「ガソリン税の暫定税率は許さない」
「道路特定財源は必要なし」