西大寺裸祭り
2月の第三土曜日。
日本三大奇祭の一つ、「西大寺裸祭り」の日だ。
今年で6年連続6回目の参加となる。
今年は雨の降る最悪のコンディション。
雪にはならないから気温は高いのだろうが、冬の真夜中に、雨が肌に当たるのは想像以上に冷たい。
特に、今年は運悪く境内の屋根のちょうど真下に入ってしまい、屋根から落ちる大量の雨水が体に当たって、本当に冷たかった。
今年も例年のごとく、途中4、5回ほど押しくらまんじゅうが中断され、けが人が運び出された。
しかし、宝木投下の午前0時前後に、誰にも気づかれずに下敷きになってしまった方が、今年お亡くなりになった。
毎年、誰か死ぬんじゃないかと心配していたが、ついに現実になってしまった。
20年ぶりだというが、本当に亡くなった方には心からお悔やみを申し上げたい。
今年は、昨年に続き、数十年の伝統を持ち、過去何度も本宝木を獲得してきた坂田グループ(政田グループ)から出させてもらった。
通常、3名一組でチームを組んで闘うのだが、今年は、長井君、戎君と私の3名でチームを組んで参加した。
最前列を長井君、真ん中を戎君、最後尾を私。
午前0時の宝木投下後、5分程経過した頃、渦の中でもみ合ううちに、いつの間にか先頭をゆく長井君がものすごい争奪戦に巻き込まれた。
体重100kgはあろうかという大男が長井君の上にのしかかり長井君を羽交い絞めにしている。
このやろう!
と思い、手を伸ばすが、間に戎君がいるため、助けることができない。
この時、長井君は本宝木を握っていたそうだ。
確かに、強烈なお香のにおいが立ち込めていた。
あの渦の中の、殺気立った争奪戦は、きっと本宝木だったに違いない。
結局、今年も宝木を獲るどころか、触ることすらできなかった。
昨年は、坂田グループが本宝木を獲ったため、商工会議所への奉納や、観音院での福受け式にも「裸」として参列できたのだが、今年はチームも誰も取ることができず、早々の退散となった。
宝木は取れなかったが、「今年も参加し、無事に帰ってきた」という何とも言えない充実感に浸ることはできた。
「来年こそ必ず獲るぞ!」
沸々と闘志が湧いてきた。